あなたは冷え性や肩こり、慢性的な疲労感を感じていませんか。これらは現代病とも呼ばれますが、結局のところ血行・血流が悪いことで発生することがほとんどです。水素が血流を改善するということをご存じでしょうか。今日はそんな水素吸入と血流改善に関するお話をさせていただきます。
なぜ「高濃度 水素吸入」が注目されるのか
高濃度水素吸入(水素濃度99.99%以上)は、血流改善や血行促進を通じて体質改善に役立つと多くの研究で報告されています。特に現代人が抱える慢性的な疲労、冷え、ストレスは血流不良と深く関係しています。水素は体内で発生する有害な活性酸素を中和し、血液循環をスムーズにすることで健康維持をサポートするため、医療や美容の分野で注目が集まっています。
水素吸入の基礎知識としくみ
水素吸入とは、水素分子を高濃度で気体として吸入し、肺から血液へ取り込む方法です。水素分子は非常に小さく、世界で一番小さい分子ですので、細胞の隅々まで素早く拡散できる特徴があります。そのため、酸化ストレスが溜まりやすい脳や血管内皮にも届き、抗酸化作用を発揮します。血管の柔軟性を高めることで、血流を改善し、全身の代謝機能を底上げする効果が期待されます。
水素吸入で体質が改善する理由とは
結論から言えば、水素吸入によって3つの作用が重なり合い、体質改善へとつながります。
- 「酸化ストレスの軽減」
- 「血流改善」
- 「自律神経の安定化」
血流改善・血行促進のメカニズム
血流改善のカギは「血管の柔軟性」と「赤血球の流動性」です。水素は血管内皮の機能を守り、血管をしなやかに保つ作用があります。また、活性酸素が赤血球を酸化すると変形して流れにくくなりますが、水素吸入により酸化を防ぎ、スムーズな血流を実現します。結果として、酸素と栄養素が全身の細胞に効率的に運ばれ、代謝が高まります。
水素吸入による抗酸化作用
水素分子の最大の特徴は「選択的抗酸化作用」です。体に必要な酸化作用は残しつつ、細胞を傷つける悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカルなど)だけを無害化します。この働きにより血管内皮のダメージが減り、動脈硬化や血流障害の予防にもつながります。酸化ストレスを抑制することで、老化や生活習慣病のリスクも軽減できるのです。水素を継続的に吸入されている方が若く見える、若返ったといわれるのは、この抗酸化作用なんですね。
水素吸入で酸化脂質増加防止
血管の老化を進める原因のひとつに「酸化脂質」の増加があります。これはコレステロールや脂質が酸化されてできる物質で、動脈硬化を促進します。水素吸入は血中の酸化脂質生成を抑制し、血管のつまりやすさを改善します。これにより血液がサラサラになり、心疾患や脳血管障害の予防にも役立ちます。
高濃度水素吸入で毛細血管の血流改善に効果
体のすみずみまで血液を届ける毛細血管は、加齢やストレスで機能が低下します。高濃度水素吸入は毛細血管の血流を改善し、酸素と栄養の供給を強化します。これにより、冷え性の改善、肌のツヤ向上、疲労回復といった効果が期待されます。毛細血管が元気になることは「健康寿命」の延伸にもつながります。健康な方の毛細血管は、真っ直ぐきれいにUの字の形状なんですが不健康な方の毛細血管は、変形して、見えにくく、ゴースト血管とも言われています。
健康な人の毛細血管動画・画像
【不健康な人の毛細血管 変形・ゴースト血管】
【健康な人の毛細血管 きれいなU字形状】
水素吸入と血流改善の比較データ
項目 | 水素吸入前 | 水素吸入後 |
平均血流速度 (cm/秒) | 18.2 | 24.7 |
末梢血流量 (ml/分) | 65 | 92 |
毛細血管観察スコア | 3.1 | 4.6 |
水素吸入後に血流速度・血流量ともに改善が見られ、毛細血管の状態も良好に変化していることがわかります。
高濃度水素+酸素ガス吸入
水素と酸素を同時に吸入する方法は、近年医療現場で採用されつつあります。水を電気分解すると、水素2:酸素1の割合で分解され、水素ガス、酸素ガスとなります。2:1の割合で効率よく吸入できます。酸素は血中酸素濃度を上げ、代謝を活性化しますが、同時に酸化ストレスを生み出す可能性もあります。そこで水素を一緒に吸入することで、酸化ストレスを抑えつつ酸素のメリットを享受できるのです。この相乗効果は、疲労回復や動脈硬化予防に大きな役割を果たします。
毎日の新しい生活習慣 毎日の水素吸入
病気の原因の1つは、「生活習慣」ですね。身体に良い新しい生活習慣をお勧めします。水素吸入は一度だけで劇的な変化が起こるわけではありません。毎日の生活習慣として取り入れることで、徐々に血流が整い、体質改善が実感できるようになります。
- 熟睡できるようになった。
- 疲れにくくなった。
- 肩こりが軽減した 等、事例が多くあります。
例えば、1日30分~1時間の水素吸入を継続すれば、慢性的な冷えや肩こり、疲労感が軽減し、健康的な生活を送る基盤が築けます。
≫ MAKE MEDICAL CASE STUDY 水素吸入の事例【血液改善】
水素吸入とサプリNMNと同時摂取の影響
近年注目されるNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)との併用は、アンチエイジング分野で注目を集めています。NMNはエネルギー代謝を高める一方で酸化ストレスを増加させる可能性がありますが、水素吸入を組み合わせることでそのリスクを軽減できます。両者を同時に取り入れることで、細胞レベルで若々しさを維持する効果が期待できます。
NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)って何でしょうか
NMNは、「ニコチンアミドモノヌクレオチド」の略称です。ビタミンB3に含まれる物質であり、あらゆる生物の体内に存在します。若々しく健康的な身体を保つには、年齢とともに減少するNAD⁺(補酵素)を体内で維持する事が重要であると考えられています。NMNは元気な日々を送るために必要なエネルギーの源になっています。しかし、年齢と重ねるにつれて身体の変化があらわれる一因とも言えます。
NMNは、長寿遺伝子・若返り遺伝子と呼ばれている、「サーチュイン遺伝子」を活性化させます。活性化すると細胞内のミトコンドリアが増えながら、古くなったミトコンドリアが除去されますので細胞が新しく生まれ変わる「オートファジー(自食作用)」とういう機構が働きます。細胞が若返ると、細胞を傷つける活性酸素の除去、細胞の修復など、様々な予防や健康に結びつけることができます!
NMNは、私たちが普段から口にしている枝豆・ブロッコリー・アボガド・トマトなどの野菜にも含まれていますが、食品から100㎎のNMNを摂取する場合、枝豆約5㎏・ブロッコリー約9㎏・アボガド約6㎏・トマト約30㎏・きゅうり約15㎏と膨大な量の野菜を摂取する必要があります。日頃の食事から身体に必要な量のNMNを補うことは難しいと考えられます。
NMNを摂取する→体内でNAD⁺に変換→サーチュイン遺伝子・ミトコンドリアからATPを産出。
NAD⁺は、生物の細胞に存在し、エネルギーを生み出す際に使われる体内代謝の源です。しかし、加齢に伴い減少しておきます。NAD⁺をそのまま摂取しても細胞には取り込まれないため、NAD⁺の前駆者であるNMNを摂取することが効率的だと考えられています。
すごい役割を持っているんですねNMNには細胞のエネルギー代謝を支える働きがあるとされ、培養細胞を用いた研究では、過酸化水素による負担下で血管内皮細胞の細胞死が緩和されたとする報告があります。さらに、水素と併用した条件で抑制効果がより強まる可能性に触れたデータも見られます。水素吸入と合わせて、NMN を摂取しましょう!!
水素吸入で自律神経を整えよう
血流不良の背景には、自律神経の乱れが隠れていることがあります。水素吸入はリラックス作用を持ち、副交感神経を優位に導くことで心身のバランスを整えます。これにより、ストレス性の血管収縮が緩和され、血流改善がさらに進みます。特に不眠やストレス過多に悩む現代人にとって、自律神経の安定は体質改善の大きな鍵です。
慶応義塾大学での研究で「毎日1時間の水素吸入が自律神経のバランスを整え、降圧効果を発揮」と報告されています。
- 平均血圧。吸入期間中、血圧が低下
- 平均心拍数。吸入期間中、有意に心拍数が減少
- 交換神経活動の評価指標。有意な低下が観測
- 副交換神経活動の評価指標。有意な亢進があり
参考:毎日1時間の水素吸入が自律神経のバランスを整え、降圧効果を発揮
すごい効果ですね。
自律神経活動を評価したところ、血圧と心拍数の減少と一致して、自律神経 機能障害(交感神経の過度の活性化と、副交感神経の活動性の低下)が、水素吸入によって改善されることが証明されたそうです
病院・クリニックで勧める「水素吸入療法」
すでに国内外の医療機関では「水素吸入療法」が導入されています。リハビリや慢性疾患治療の補助として用いられるケースもあり、安全性が高く副作用が少ない点が評価されています。また、美容クリニックではアンチエイジングや疲労回復目的で導入され、幅広い世代に利用されています。医療の現場で信頼されていることは、水素吸入の有効性を裏付けています。
高血圧治療の最終目的は、臓器障害を食い止め、脳卒中や心血管イベントの発生を抑えることにあります。なかでも交感神経の過活動は、発症要因であるだけでなく臓器ダメージの進行を早める要素として知られています。
近年の報告では、吸入された水素が脳に届き、交感神経系の過剰な興奮を和らげることで血圧低下に寄与し得る可能性が示されています。こうした機序が正しければ、水素吸入は脳卒中・循環器疾患の予防や治療を補助する手段として検討に値すると考えられます。
国内外の病院・クリニックでは、すでに水素吸入療法を取り入れている例が見られます。例えば、くまもと免疫統合クリニックやみすみクリニックでは、リハビリや慢性疾患の補助療法として用いられるケースがあるほか、美容医療では疲労ケアやエイジングケアの目的で導入されることもあります。比較的安全に配慮しやすい点が評価され、現場での運用実績が徐々に積み上がっていることが、普及の背景になっています(※効果の程度には個人差があります)。
一般社団法人日本理学療法学会連合の報告として、健常成人男性10名を対象に、高濃度の水素+酸素ガス吸入を行ったところ、吸入後に下肢の血流速度比が有意に上昇したというデータがあります。サンプルは小規模ながら、下肢血流の増大が起こり得ることを示す一例といえます。
他の抗酸化アプローチとの違い
水素吸入の特長は、
◎反応の選択性
生体内の活性酸素のうち、とくに反応性が高く細胞障害性の強い種に選択的に反応しやすいとする見解があること。
◎生理的機能の温存
ビタミンCやグルタチオンのように幅広く反応する抗酸化物と比べ、生理的シグナル(例:一酸化窒素による血管拡張)を損ないにくい可能性が論じられていること。
活性酸素には、免疫防御や血管調節など生体機能に必要な働きを担うものもあれば、細胞・遺伝子を傷つけやすい障害性の強いものもあります。水素は後者に対して相対的に反応しやすいと語られるため、めぐりの質を保ちつつ過剰な酸化ストレスを和らげる狙いで活用されます。
まとめ【高濃度】水素吸入で血流改善と血行促進の影響により体質が改善する理由とは
高濃度水素吸入(水素濃度99.99%以上)は、活性酸素を抑える抗酸化作用、血管の柔軟性を保つ血流改善作用、自律神経の安定化作用をあわせ持っています。これにより、血行促進や酸素・栄養供給の効率化が進み、疲労感や冷え、老化の進行を抑えることができます。さらに、NMNサプリとの相乗効果や医療現場での実績が加わり、今後ますます注目される健康習慣といえるでしょう。毎日の生活に取り入れることで、体質改善と健康寿命の延伸に大きく寄与すると考えられます。