水素吸入器における【濃度(%)】と【発生量(ml)】の違い

「水素濃度」と「水素発生量」は、これから水素吸入を始める方にとって大切な情報の1つ。ですが「どちらを見たらいいの?」「数値が高ければ高いほど良いの?」といった悩みを持ってはいませんか?この記事では、臨床研究と著者の体験を元に、水素濃度への理解を深め、あなたに合ったスペックの水素吸入器を購入できるように情報をまとめました

 

水素吸入器における【濃度(%)】と【発生量(ml)】の違い

製品カタログに並ぶスペック表を見て、「違いと良さがわからない」と頭を抱えた経験はありませんか?まずは、購入の決め手となるこの2つの数値が何を示しているのか、を把握することからスタートしましょう。あわせて、どちらをより重視して判断すべきかもお伝えします。

 

水素濃度(%)とは空気にどれだけ「水素」が含まれているか

水素濃度(%)とは空気にどれだけ「水素」が含まれているか

よりわかりやすくイメージできるよう、空気中の水分量を示す「湿度」にあてはめて考えてみましょう。上の画像の円の中に、どれだけの水蒸気があるように見えますか?

 

湿度はこの割合を数値(%)で示したもの。つまり、濃度とは「全体量に対する特定物質の混入比率」を表すものであり、水素濃度の意味とは吐き出されるガスに占める水素の割合を示す数値なのです。

 

水素発生量(ml/min)とは機器が「1分間に水素を生成する量」

水素発生量(ml/min)とは機器が「1分間に水素を生成する量」

水素を作り出す力が強いと表記は高い数値になります。逆に、作り出す力が控えめな機器だと低い数値が表示されます。

 

例えば、「50ml / min」という表記であれば、「60秒あたり50mlの水素ガスを排出できる」ということを表しています。このように、水素発生量はシンプルな機器の実力値を示す指標となっています。

 

「水素発生量」を優先して確認しよう

私が「発生量」を第一に見るべきだと考える理由は、濃度の数字だけでは実際の生成能力が不透明だからです。

 

たとえ「高濃度」を謳っていても、ベースとなる排出空気量自体が少量であれば、肝心の水素ガスは微量となり体内に取り込まれる絶対量は不足します。

 

濃度はあくまでも比率。以下のシンプルな比較で、その差は一目瞭然です。

 

<シンプルな計算で比較>

  • 排出空気100ml × 10%(濃度) = 水素10ml
  • 排出空気200ml × 10%(濃度) = 水素20ml

 

同じ濃度10%でも2倍の差が出る!ゆえに、製品の「どれだけ生成できるか」という実力値に注目すれば、身体へ効率よく届けられる製品を見極めることができるようになります。

 

これで吸入器選びの第一歩である「濃度」と「発生量」の違いについて把握できました。次は「最適な水素量って?」「たくさんの量を作れる機器を使えばいいの?」といった疑問を解決していきましょう。

 

効果の感じ方や、使用目的によって選択肢は人それぞれですが、判断に迷ったら以降で紹介する推奨量を参考にしてください。

 

臨床研究で導き出された推奨される水素発生量

水素の恩恵を十分に享受するための基準について、様々な研究機関が報告を上げています。また、普及活動を行う「日本分子状水素普及促進協会(JHyPA)」が、蓄積されたデータを元に適正な指標を策定。これらを参考にぜひ機器選びに役立ててください。

 

水素濃度2%から考える水素発生量

慶応義塾大学でブタを対象に実施された動物実験から、250ml/minの生成量でも治療に有効とされる血中濃度に匹敵することがわかりました。この知見をヒトに置き換える場合、ヒトの呼吸量(7,000cc~10,000cc)を考慮する必要があります。計算の結果、250ml/minの生成能力の機器で純水素を供給し続けると、肺の中で2.5%~3.5%の水素濃度に達することが可能だと導かれたのです。

 

つまり、かつての先進医療B(濃度2.0%)と同等の濃度に達するためには、「水素発生量250ml/分」というスペックが大きな目安となります。

 

JHyPAでは200ml / 分の発生量が推奨されている

JHyPAでは200ml / 分の発生量が推奨されている

この根拠となるのは、これまでに蓄積してきた数多くの研究データです。がんの進行抑制や副作用の軽減、高血圧の軽減などの様々な疾患に対する改善効果が見られる濃度帯が1.3%~4.0%に集中していました。JHyPAはこの濃度範囲をベースに、以下の計算で推奨値を設定しています。

 

<計算過程>

  • 深呼吸でゆっくり取り入れたときの呼吸比率
    「吸う時間:吐く時間=1:1=30秒:30秒」
  • ヒトの呼吸量8,000ml

30秒間で必要な量は

8,000ml×0.013(1.3%) ~ 8,000ml×0.04(4%)= 104ml ~ 320ml

60秒間で必要な量は上記の数値を2倍

208ml ~ 640ml ≒ 200ml ~ 600ml

 

また、JHyPAの理事を務めている太田教授は個人メディアの中で、「1分間に300 mL以上」とさらに厳格な基準を提示。これは呼吸時間の比率をより現実的な「吸う時間:吐く時間=1:2」として計算した結果となっています。こちらの値もぜひ参考にしてください。

 

美容や体調管理が目的の方には控えめの発生量でもOK

先に製品カタログを見ていれば、推奨量を知ったことで「ハイスペック機は手が届かない」と感じてしまう方も少なくありません。では、200ml/分未満の機器では意味がないのか?結論から言えば「NO!」です。

 

なぜそう言えるのか、その理由を詳しく解説していきますので、これから始める方は見逃し厳禁です。

 

少ない発生量でも体調改善や美容への効果を体感できる

新たな治療法の1つとして無限大の可能性を秘めた水素吸入。検索してみると、その有用性を証明するための研究をよく目にします。医療用途では高出力モデルが重視されますが、日々のセルフケアやエイジング対策なら生成量が控え目な機器でも十分に水素の力を引き出せると私は考えています。以下の研究報告が、その可能性を裏付ける根拠です。

 

研究対象者 使用された機器の性能 報告された内容
睡眠障害を持っている全年齢対象 60ml/min 

1日2回1時間ずつ

生成量が控えめな機器でも、水素を取り入れることで、睡眠時間や睡眠の質が改善へ向かうことが判明。今後の研究次第では、睡眠障害の新たな治療法になる可能性を秘めていると示唆された
過去60日以上わたって

水素を用いた治療を

受けたことのない

健常者

・100ml / min

・400ml / min

2スペックの比較評価

毎分100mlという性能を持つ機器(吸入器LA)の方が、400mlの製品(一般的な装置)よりも濃度3.0%まで短時間での到達を確認。また、長時間にわたって濃度3.0%を維持することが可能である(水素ガスの生成方法に違いあり)
腎摘腎不全

モデルラットが対象

水素濃度:1.3% 

毎日1時間

たとえ生成量が控えめでも、1時間の吸入を毎日継続させることで、リラックス効果(副交感神経が有意になる)を得られ、高血圧の改善に寄与する可能性がある

 

このように、生成能力の大小だけでなく「継続」という要素が結果を左右します。

 

【初心者におすすめ】最低限のスペックで費用を抑える

「水素量が増える=性能が上がる」とそれに比例して価格も跳ね上がっていき、最高性能の機種では100万円台後半に達することも珍しくありません。ゆえに、コストを抑えたい方や初心者の方は、スペックが控え目な機種からスタートすることをおすすめします。ここでは比較的安価で発生量が200ml以下の製品をピックアップしました。

 

製品名 毎分作られる水素量 製品価格
フレスカ150(H2 FRESCA) 150ml / min ¥217,800
シェルスラン・エレ 150ml / min ¥328,900
リタエアー(WCJ) 100ml / min ¥343,200
MINTECH水素発生器MT-A100 100ml / min ¥644,600

 

これから水素習慣を始める方にとって、これらの機器は現実的な選択肢と言えます。さらにコストを抑えたいなら「レンタルプラン」からスタートしてみてはいかがでしょうか。

 

【体験談】200ml / 分以下のスペックでも変化を感じられた

現在、私が日常的に使っているのは毎分100mlタイプ。こちらは、JHyPAの基準値こそ下回りますが、私個人としては十分すぎる変化を実感できました。

 

例えば、季節の変わり目に崩しがちだった体調が安定し、通院回数が減って医療費も削減。肌のひび割れやあかぎれが改善し、水回りの作業に恐怖心を抱かなくなったこと。休日を丸々使っても抜けなかった疲労感、翌日まで残っていた「だるさ」も今では無縁です。

 

さらには、吸入中に感じるリラックス感も心地よく、100ml/分という数値ですが、購入して良かったとひしひしと感じております。

 

高スペック機器の紹介~もっと水素を体験したい方へ~

高スペック機器の紹介~もっと水素を体験したい方へ~

ここまで紹介した研究結果や私の経験談から、控えめなスペックでも一定の作用は期待できることがお分かりいただけたでしょう。とはいえ、推奨範囲の下限値を上回る機器の方が望ましいのは事実。

 

ここからは「失敗は避けたい」という慎重派、「より大きな体感を得たい」「予算に制限がない」といった方向けに、ハイスペックモデルをご紹介します。

 

水素発生量【600ml / 分】前後の機器

JHyPAが策定した推奨値の最大量、600ml / 分のガスを生成する実力派モデルをいくつかピックアップし以下の表にまとめました。

 

製品名 毎分作られる水素量 製品価格
MEGA600(Make Medical) 600ml / min ¥298,000
フレスカPRO 600ml / min ¥459,800
DH-PRO(株式会社ストリ) 620ml / min ¥1,100,000
Suilive SS-600+(ReNature) 600ml / min ¥932,800

 

サイズが大きめで重量が約9kgあるため、持ち運びには注意が必要ですが、表のとおり一般的な製品が50万円ほどであることを考えると、MEGA600の性能とコスパはものすごく魅力的。

 

600ml / 分以上の機器もレンタルすることが可能!

性能アップとともに価格も急上昇します。さらに、スペックの向上に伴いサイズ・重量も増加します。そこでMake  Medicalではハードルを下げるため、最短1ヶ月からのレンタルでの申し込みを実施中。

 

» レンタル – 水素吸入器ならMAKE MEDICAL株式会社

 

料金は上がりますが、1200ml以上の高性能モデルもレンタルできます。ぜひ候補の1つに加えてみてください。

 

Q&A

Q1:水素の生成量が多いほど効果があるのですか?

傾向としては「Yes」です。一度に体内に取り込める水素分子の量が増えるため、身体がその恩恵を受けやすくなるのは自然な考え方と言えます。ただし家庭用として導入する際、「発生量が多ければベスト」と安易に考え判断するのは危険です。

 

水素の濃度が高まりすぎると、酸欠になる可能性や引火して爆発してしまう危険性がより高まるためです。まずは、ご自身が何を解決したいのかを明確にし、その目的が推奨スペック内で達成可能かどうかを考えてから選ぶようにしましょう。

 

Q2:どれだけ吸えば効果が得られるのでしょうか?

私の経験上、100mlクラスの機器であれば1回1時間の吸入を2~3ヶ月継続させること。より高性能モデルなら、吸入時間はそのままで1~2ヶ月の継続が必要最低限だと考えています。

 

これは、研究データと実体験に基づく推測であり、すべての人に共通する保証ではありませんが、大切なのは「短期間で結論を出さないこと」です。この記事で挙げた臨床研究では、吸入を根気よく継続させることが前提であり、それにより自立神経のバランスを整えたり、リラックス効果などが得られると報告されているからです。

 

最適な水素吸入器を選ぶには、目的に合わせて発生量を確認すること【まとめ】

「濃度」は比率であり、「発生量」は純粋な供給能力そのもの。したがって、機器選びにおいて最も重視すべきは機器の性能値である「水素発生量」です。しかし、200ml未満のスペックであっても十分な役割を果たすケースがあるため、スペックの高さだけで購入するのは早計です。

 

ご自身の解決したい課題を明確にし、その条件に合致した水素量を選択する。このように大きなリスクを取ることなく、あなたにとって最適な水素吸入ライフを手に入れてください。

 

著者:蔵本 将吉

2022年、実弟が希少がんを発症。標準治療の効果がかんばしくないと言われた中、水素ガス吸入療法と出会い水素に関心を持ち始める。水素の力の可能性を知り、将来の健康のため日々の生活に水素を取り入れている。水素は将来の自分や家族の健康への投資だと考える。